認知症になると家族は本当に苦労します

身近な認知症体験


私は祖母が認知症になりました。

65歳ぐらいからおかしかったのですが、70歳を超えていよいよ認知症に拍車がかかりました。

突然大声を出したり、長年やっていた同窓会の会計を降りたりしていました。

理由は「計算ができなくなってきた」からでした。

また、保険の外交員に自分から接触し、いくつもの保険に入った挙句、担当者に逃げられて払い損になったり、家のドアをすぐに開けるため、訪問販売員に家まで上がりこまれたりといったことが続きました。


二世帯住宅だったため、我々家族は2階に住んでいました。ですから祖母が何か行動を起こしても、気づかないことも多々ありました。

認知症になると、家族は本当に苦労します。中でも一番きつかったのは、夜中に突飛な行動を取るときです。

私は祖母の部屋の真上に寝ていたんですが、夜中の2時ぐらいになってゴトゴト音がし始めたのです。

何があったのかと思って下に降りてみると、夜中なのに朝ごはんを作っていたり、いきなり2階まで上がってきて暗い中、茶の間でぼーっとしていたりしたんです。

あれは本当に怖かったです。ありえない光景ですから。暗い中、トイレに行こうと思ってドアを開けたら祖母が座っているんですから。


悲鳴を上げたことは何度もありますし、そのたびに寿命が縮まる思いでした。

そんな祖母も数年前に特別養護老人ホームに入所しました。要介護度は4で、最近では大声を突然張り上げることも多くなり、いよいよ家族の顔もわからなくなってきたという感じでした。

ただ、元気だけはあり、まだまだ生きていられることを知ったとき、家族としてはどんな状態でもいいから、自分の大切な「おばあちゃん」が長生きしてくれるのは嬉しいものです。

認知症は本人からそれまでの記憶や生活上の行動などを奪ってしまうものです。しかし私はこう思いました。

「もしかしたら、人は最期の時が近づくと、すべてを忘れて死に対する恐怖がなくなった状態で旅立つのではないか」と。


実際、認知症になった人は、今、自分がどんな状態なのかわからない人が大半です。

ですから最期ぐらいは…とわざとそういった恐怖感を取り去るために、認知症という病気があるのではないかと思ったぐらいです。

これから介護に携わる人も多いでしょうが、人格はきちんとあるので、そこは傾聴の姿勢を持って臨むようにしてください。


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